2012年03月11日

3月11日によせて

東日本大震災から一年がたちました。復興の歩みはまだ遅く、原子力発電所の影響も大きく立ちはだかっています。
日本中の人たちが、世界中の人達が、それぞれの思いで今日を迎えたのではないでしょうか。

福島県の相馬焼の里は東京電力原子力発電所から20キロ圏内の双葉郡浪江町にあります。
警戒地域として現在立ち入り制限されているため、窯元関係の方々は非難を余儀なくされ、生産活動も休止されています。
他の地で新に窯を興す方もあり、今後の復興と活動に取り組んでいらっしゃいます。 

一日も早い事態の収束と復興をお祈りいたしております。

<相馬焼>
正式には大堀相馬焼というそうです。その歴史は古く、元禄の初めごろから現在まで300年以上も伝統を守り、焼き続けられてきました。
茶陶を制作し、幕府、大名への贈答などに使われていたということです。
流し掛けが特徴で、全体に細かな貫入が入っているので青ひび焼ともいわれています。

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2012年03月05日

tryその2

ひと雨ごとに春になる・・といいますが、このところの天候の不順にはいささか閉口してしまいます。
昨夜からの雨は久しぶりの本降り、冷たい雨となりました。
朝の出勤時間、東の方からくる富士山ナンバーの車はみな雪だるまの様になっていて驚きました。

こんな寒い日は暖かいお茶を一服。さて今日はどの急須にいたしましょうか。

先日、お客様が「六歌仙の皆の顔を見てみたいです。」とお帰りの際、お話になりました。
六歌仙とは九谷焼の色絵金彩六歌仙紋後手型急須のことです。
九谷の作品はどれも加賀百万石の力の強さを感じます。
この急須もこれぞ九谷の技ともいえる見事な絵付けがされています。
六歌仙それぞれみな違うので一人ずつお顔を拝見してみたい、と思われるのも当然のことです。
現在の展示方法では向こう側が見えません。
今後の課題にさせていただくということで、お詫びいたしました。

ご指摘の通り展示の工夫が必要だと反省いたしました。
できればガラス越しではなく、実際に手に取って見て頂くことが本意です。
皆様に身近に感じていただける美術館でありたいと考えています。

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