こちら山梨でも早いものはもう咲いているものもあります。
これほどさくら便りが待ち遠しい年もめずらしいように思います。
器の絵付けでは梅の画は多くあるのですが、桜はというとありそうでなかなかないものです。
さがしてみましたが、これぞ『ザ、サクラ』というものは見当たりません。
紋様名に桜の付いているものは万古焼に2点ほど。
その一つが 『桜花すかし紋柄紫泥横手型急須』 昭和初期の急須です。
持ち手のところに桜の花がすかしで掘り込まれています。
なんともかわいらしい・・
それにもう一つ、 『雲錦手横手型急須』 雲錦手といえば犬山焼です。
雲錦手とは秋の紅葉と春の桜を一緒に描いたもので犬山焼独特の図柄です。
明治期の急須ですが、これが急須なのかと疑うくらい、手の握りこぶしに入ってしまう程の大きさです。
どちらかというと紅葉に目が行くのですが、あえて春の器として紹介いたします。
そろそろお花見の計画をたてる頃です。
桜の下でおいしいお茶などいかがでしょうか。