人類文明の黎明とともに発祥、進化発展してきた中国の陶磁器を小さいものに限定し展示しています。
中国?千年の歴史、といいますが、その気の遠くなるような想像もつかない歴史を背負っている陶磁器を目の前にすると時間を忘れただたたずんでしまいます。
今回はこのブログのなかで、時代を追って少しずつ紹介していきたいと思います。
まずは彩陶双耳壺・新石器時代・馬家窯文化期(ばかようぶんかき)の壺です。
今から4000〜5500年前、紀元前3000年前後の仰韶文化晩期の頃の彩陶です。
橙色の地に黒の波状紋が鮮明に描かれ、今そこから出てきたばかり・・といってもいいほど完成された形と紋です。
紀元前4000年から紀元前2000年にかけての中国新石器時代・甘粛仰韶文化の彩陶は、この頃の遺跡を発見したスウェーデンの考古学者アンダーソンの名前からアンダーソン土器と呼ばれています。器形としては碗・盆・瓶・壺・罐などがあり、紋様には平行条紋・波状紋・円点紋・渦紋・三角紋・菱型紋などが施され、橙赤色の地に黒茶色・黒彩で紋様を描いたものが多くあります。
口径4.3p・胴径9.7p・底径3.4p・高さ11.8p・重さ200g